さてとポテト。
例年スギ花粉の時期はさほど気にならなかった花粉症の症状が、今年はずいぶん出てる私です。
花粉症の原因は「花粉」と「化学物質・大気汚染物質」と「新たな抗原」らしい
そんなタイミングで読んだ記事。
サクッと引用。
埼玉大学の記事は非常に興味深いもので、田舎よりも都会の方が花粉症の症状が重くなるメカニズムを示しています。図3の絵と解説がわかりやすい。空気中を漂う花粉が破裂してアレルゲン物質(抗原)が花粉から分離、人体内に侵入して花粉症になるのですが、“自然な状態で割れる花粉は約2割程度です。しかし、大気汚染物質と接触した場合、約8割が破裂”するとのことです。
花粉症のメカニズムとその本当の原因 ~免疫の過剰反応を正常に戻すことが重要 – シャンティ・フーラの時事ブログ
花粉が破裂してると。
って数日前、年々花粉症っぽさが増してる娘に「花粉症について調べてみ!」って言って出してきた情報がコレで、聞いた時は「破裂?ホントに??」ってな感じでしたが、ちゃんと読んだらちゃんとしてるっぽい。
その埼玉大学の記事をもうちょい詳しく引用。
自然な状態で割れる花粉は約2割程度です。しかし、大気汚染物質と接触した場合、約8割が破裂します。高濃度のアレルゲン物質が拡散するのです。さらに危険なのは、花粉のアレルゲンだけならまだしも、例えばPM2.5中の硫酸塩などと一緒に存在すると、爆発しやすくなり、それに含まれる有害物質とアレルゲン物質も1.0ミクロン以下のPM1.0として放出されること(図2、文3~4)です。それらの有害物質は気管支炎や喘息を誘発させたり、新たな修飾したアレルゲンをつくる可能性のあることが解ってきました。結局、花粉アレルゲン物質を修飾して、抗体との反応性が強くなり、アレルギー性の増悪に作用するという計測結果(図3、文5)も発見しました。
花粉症と大気汚染の原因物質との関連性を化学的に解明|環境への取り組み|国立大学55工学系学部HP
“アレルゲン物質も1.0ミクロン以下のPM1.0として放出される”
とあり、「破裂した微細な花粉」は、その他の化学物質と同等に細かくなって、化学変化を起こし、アレルギー反応が増幅すると。
「微細な花粉」と、各種「大気汚染物質」と、「微細な花粉と大気汚染物質の化学修飾でできた新たな抗原」の複合的要因ではないかという内容。
▼修飾というのは、化学変化みたいなことみたいな。
たんぱく質やDNAなどの生体高分子に含まれる特定の官能基を化学的に変化させて、活性や反応性などの機能を変化させること。
化学修飾(かがくしゅうしょく)の意味 – goo国語辞書
もひとつ最初の記事から引用。
冒頭の自然療法士ルイさんの動画を見ると、花粉症の本当の原因は、花粉と大気中の汚染物質の相互作用により、花粉アレルギー性が増悪することのようです。
花粉症のメカニズムとその本当の原因 ~免疫の過剰反応を正常に戻すことが重要 – シャンティ・フーラの時事ブログ
引用の動画がこちら。
こちらは、花粉の破裂という論拠ではなく、工業化と花粉症の顕在化の時期から、(それ以前から存在していたはずの)花粉が原因というよりむしろ「花粉に付着して体内に取り込まれる各種大気汚染物質」が主要因ではないかと。
どちらも言っているのは、「花粉×大気汚染物質」の相互作用であろうってこと。
「花粉症」と「口腔アレルギー」の化学的に確かな共通点と確かな体感
ここにワタクシことただのオジさんの余分な見解もつけ加えてみると、私、秋口にも花粉症の症状がけっこう出まして、アレルギー検査からカモガヤやオオアワガエリの反応が強い。
とですね、(メロン、スイカなど主にウリ系の)フルーツを食べると口の中がかゆくなる「口腔アレルギー」の症状もあります。
で、この「花粉症」と「口腔アレルギー」には、「反応する【花粉の種類】と【フルーツの種類】のたんぱく質の構造が同じ、または似ている」という、かなり明確な化学的共通点があって、体感とも一致します。
カモガヤやオオアワガエリには「プロフィリン」というたんぱく質が含まれており、これが花粉症の原因になっている場合があります。その場合、同じプロフィリンを含むメロン、スイカ、セロリなどによって、口腔アレルギー症候群を示します。
花粉症の人は注意!花粉・食物アレルギー症候群(PFAS)とは│食品なぜなに解決塾
「この花粉とこのフルーツ」という組み合わせもかなりはっきりしてます。
スギ・ヒノキとトマトとか。
昨日トマト食べてバッチリかゆくなりました。
▼こちらの記事内の一覧が分かりやすいです。
このことから、花粉が主要因ではないってことはなく、花粉そのものが花粉症の主要因のひとつであることは、まずまちがいないだろうと思います。
ウソだらけの世の中にも真実はあるのでしょう…
改めてハッキリした花粉症の3大原因
で、「工業化の時期から花粉症が確認され始めた」という状況証拠も鑑みるに、改めて埼玉大学の記事の
(工業化前には少なかった)「微細な花粉」と、
(工業化後から増え始めた)「化学物質・大気汚染物質」と、
(その相互作用で生まれたと思われる)「微細な花粉と化学物質・大気汚染物質の化学修飾でできた新たな抗原」
の複合的要因であろう、という見解が最も的確なんではないかなと。
ということで、改めまして、自分なりに「花粉症の原因物質」を整理できました。
花粉症は化学物質過敏症と同じ、というより「化学物質過敏症からの花粉症」だろーな
ここからは、その辺を踏まえた上での雑な私の理解から、「なぜ花粉症になるのか?」。
特定のたんぱく質に反応することと、それに似たたんぱく質にも反応するということから考えると、「免疫反応のバグ」的なものだろうなと推測できます。
で、そこも「工業化の時期」という状況証拠からみるに、まずは花粉ではなく、「化学物質・大気汚染物質」ありきなんではないかなと。
化学物質による自律神経の乱れが免疫反応のバグにつながってるってこと。
自覚症状がなくても、今を生きる多くの人が化学物質によって自律神経を狂わされてるんでしょう。
言い方を変えれば、「花粉症の前には(軽度でも)化学物質過敏症」があるっつーか。
地続きだけど、同じものって感じではなく、化学物質過敏症からの花粉症と。
とすれば、大気中だけの問題でなく、日頃の食生活で、加工食品全般、薬漬けの家畜の肉や牛乳なんかを常食することなども、花粉症が治らない原因になってるんだと思います。
元々は、体外に排除すべき「花粉(のたんぱく質)に似たなにか」が外界にあって、正常な体ならそれだけを排除できていたところに、「化学物質・大気汚染物質」が発生し始める。
それまで自然界になかった、大量の「化学物質・大気汚染物質」によって自律神経が乱れ、免疫反応に狂いが生じて「花粉」にも反応するようになった。
でさらに症状が進んで、今度は「花粉に似た果物(のたんぱく質)」にまで反応するようになってきちゃってる。
っていう流れなんじゃないかなって。
世の中も免疫も狂っていくばかり…
こう考えると、このままほっとけばあらゆるものがアレルゲンになってくのかもしれません。
健康指南系の人本人もかんたんには治せないのがアレルギー
そこでまたちょっと思うこと。
ツイッターなんかの健康指南系の人でも花粉症はじめ各種アレルギーを治せてない人がけっこう多い気がするんですよ。
理屈が分かってて、改善策をそれなりに実践しても、一度反応する体になったらそうかんたんには元に戻らないってことなんでしょう。
気づいちゃったら気づいてない時に戻れないのとなんか似てるっし~
一度抗原を認識すればそれを忘れない体のスゴさ。
だからこそ大元の体の機能が狂っちゃったときのコワさ。
ってことで、花粉が悪いワケではなく、体が狂っていくからこうなってるという現実が見えてきます。
花粉症を克服した人によるあまり聞かない克服方法
そんなことで次は、それでもやっぱり改善を目指すにはどうしたらいいか。
花粉症を克服した健康指南系の人、信長さんの動画が参考になります。
まず心持ちとして、「アレルゲンのせいではなく自分の体の過剰反応であること」を認識する。
その1「内臓脂肪を落とす」
で、改善方法のまずその1が、慢性炎症を誘発しやすい「内臓脂肪を落とす」こと。
花粉症の改善策として、ひとつ目にくるのが「内臓脂肪を落とす」ってコレそうそう聞かないですよね。
内臓脂肪を落とすためには「低糖低脂肪」を心がける。
個人的にはまずまずできてることですが、改めて心がけるものとして意識していきましょう。
砂糖に関しては、減らすのはモチロン、まず「一定期間断つ」のも体質改善(スイッチの切り替えみたいなイメージ?)になるような気がするので、まず二週間砂糖をやめてみるとかしてみようと思います。
その2「制御性T細胞と制御性B細胞を増やす」
その2が、「制御性T細胞と制御性B細胞を増やす」
これまた一般的には聞かないワードが出ました。
異物が入ってきたときに(異物排泄のために)「炎症」を起こすのが、「T細胞」と「B細胞」。
それはそれですごく大切なはたらきなんだけど、T細胞とB細胞が出ずっぱりだと「慢性炎症」になっちゃう。
慢性炎症は体全体の負担になります。
それを抑える役割の細胞が、「制御性T細胞」と「制御性B細胞」。
アレルギー症状が出やすい=制御性細胞が少ない。
キーワードは慢性炎症
その1その2と、キーワードとして挙がるのが「慢性炎症」。
炎症状態というのはなんにせよ過敏になりやすいんでしょう。
なんなら花粉症を治す=慢性炎症を治すといってもいいのかもしれません。
小麦(グルテン)や牛乳(カゼイン)などの炎症促進物質を避けたり、やはり食習慣を見直さずに花粉症克服とはいかない気がしますね。
制御性細胞を増やすための栄養素
制御性細胞を増やすには、ビタミンDとビタミンAと亜鉛を摂取とのこと。
個人的な経てきた道すじからして、私はここでかんたんに「単一の栄養素」には飛びつきません。
単一の栄養素の(長期に渡る)多量摂取は、体全体のバランスを崩す上に負担になるからです。
でもせっかくなんで、それぞれ(使ってたことのある)よさげなサプリを貼っときます。
【NOW Foods, 液体D-3&MK-7、1液量オンス(30ml)】
【Kirkman Labs, ミセル化ビタミンA、30ml(1液量オンス)】
【Eidon Mineral Supplements, イオニックミネラル、亜鉛、濃縮液、60ml(2オンス)】
制御性細胞を増やすための栄養素が豊富な食品
そんなワケでサプリではなく、食べものでそれらの栄養素を多く含むものをピックアップしてみました。
- ビタミンD ◎きくらげ ◎あん肝 魚の干物 しらす 豚タン 豚レバー 干しシイタケ
- ビタミンA ◎鶏レバー ◎豚レバー ◎あん肝 のり 抹茶
- 亜鉛 ◎牡蠣 ◎豚レバー ◎ビーフジャーキー ◎パルメザンチーズ ◎煮干し ◎ココア 牛肉 ほや ごま きな粉 大豆 するめ のり わかめ ひじき ナッツ類 抹茶
ザッと見ると、内臓系、海産物、キノコ類、豚肉辺りは必要な栄養素が豊富な感じ。
あとは種類問わず干したものもいいっぽいし、抹茶も手軽でいい。
入手しやすさ、価格、食習慣への組み込みやすさ、好みなどを考慮してチョイスしてみましょー。
▼食品の栄養素はこちらが参考になります。
その3「粘膜を濡らす」
その3が「粘膜を濡らす」。
またまた興味をそそる、あんまり聞かない花粉症対策。
「粘膜を濡らす」ためのプロテインと各種栄養素
まずはなにより、粘膜の材料となる「たんぱく質」を摂ること。
それから先ほどの、ビタミンD、A、亜鉛に加えて、ビタミンB群(特にナイアシン)を摂りましょうと。
まず、たんぱく質といえばそのままズバリ、プロテイン。
一時期摂っていてよい体感もあるにはあったんですが、その後のモロモロの聞きかじり読みかじりと、なんかやっぱり大量に定常的にあの粉を摂取するってのが、ナチュラルな健康への道といえるんだろうか??っていう疑問を感じてやめたんですよね。
んでもなんかね、ここんとこ一日二食が定着してて、それはそれでイイ感じなんですが、それでも足つったり、ぎっくり腰やったり、なんとなく私の細胞たちがカサついてるような気がするところもあって、改めてもう一回プロテインを試してみてもいいのかなと思ってます。
ビタミンB群は、ここんとこいろんなサプリを削っていってる中で数少ない生き残りでして、今はソラレーのナイアシンと、カントリーライフのB群をカプセル開けてブレンドして飲んでます。
【Solaray, ナイアシン、100mg、植物性カプセル100粒】
【Country Life, 補酵素B複合体カプセル、ビーガンカプセル60粒】
先ほどのように食べものでの摂取も考えるとこんな感じ。
- ナイアシン ◎かつお節 ◎魚卵系 豚レバー ピーナッツ 干しシイタケ 煮干し
なんとなくさっき挙げてたあたりと共通しますね。
さて。
動画ではここからその7までありますが、個人的にその4から先のだいたいのことは、アレルギーうんぬん以前に気をつける一般的な健康知識だと思うので、ここでは割愛させて頂きます。
代謝向上が狂った免疫反応を強化しちゃってるのが多分今の私の状態
あと最後になりましたけど、私の「今年に限ってスギ花粉の症状が例年以上」っていうとこでなんとなくあるのが、個人的なフェーズの問題で、いろいろ改善してる中で、「代謝がよくなってる」ってのがその要因なんではないかなって。
細胞ひとつひとつの正常化には年月がかかる上バラつきがあるので、まだまだ変わっていかない部分も多いんだけど、代謝が上がったことで反応がよくなっちゃってるって感じ。
「認識しなくていい抗原を認識する」っていうバグった免疫機能としてはそのままで、反応力だけが向上してるみたいな。
全体通してなんとなくですけど、私個人の状態からすると、「粘膜を濡らす」、つまり「たんぱく質の摂取」が最も必要なことなんではないかなとビビビときてるってところで、締めさせて頂きましょう。
と、根本的なアプローチではありませんが、バイオガイアのロイテリ菌は花粉症の症状を軽減させます(実体験)。
じゃ、おやすむ~!!
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