本【「やる気が出ない」が一瞬で消える方法】には、生きづらさ克服のための本質がある

生きづらさ

どうも、頭の中では色々思い浮かんでも、全然やる気が出ない林やすむ[@hayashiyasumu]です。

大嶋信頼さんという、心理カウンセラーの方の著書「やる気が出ない」が一瞬で消える方法 を読んで、対処法よりも、シンプルで本質的な「やる気が出ない」メカニズムへの理解が腹に落ちて、読んだだけでも心が軽くなるのを実感しました。

「やる気が出ない」を解消するための本なんですが、「生きづらさ」対策の本っといってもいいぐらい、生きづらい人にとって有用な内容です。
【「やる気が出ない」が一瞬で消える方法】

自分の「快・不快」に従うだけ

伝えたいポイントは2点。

そのうちのひとつは、シンプルにヒトという動物の本能に従いましょうってことです。

ヒトも基本的には他の動物と同じ脳構造のため、「快か不快か」を基準に生活するべきなのですが、「快と感じるのに周りを気にして我慢する」「不快と感じるのに、責任があるからやめられない」など、本来の「快・不快」を捻じ曲げた行為を続けていると、バグが生じるのです。【「やる気が出ない」が一瞬で消える方法】

現代の人間にとって(不本意ながら)当たり前になってしまっている感覚が、人間の心と体を狂わせる元凶になってるってワケです。

もうそのまま、「不本意」で、本当はやりたくないことを「当たり前」のこととして繰り返す、繰り返さなければ生きていけない、となればおかしくなると。

自分なりに感じていたことを、専門家の方が理路整然と説明してくれると、スッと頭に入ってくるから不思議なもんです。

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思い通りにならないと気がすまない、自分の「万能感」に気づく

2つ目のポイントは「万能感」です。

万能感というと、全能感のような「自分に不可能はない!」って感覚のことかと思いますが、本の中でいう万能感というのはちょっと違います。

「万能感」とは、端的に言ってしまうと、自分主体の考え方になっていて、すべてを自分の思い通りにさせようとする感覚のことです。万能感を持っている人は物事を自分基準で「ジャッジ」する癖がついています。前章でも述べましたが、「快か不快か」という基準で物事を捉えるのではなく、「快だけど周囲から反感を買うと判断して諦める」「不快だけどいまやめたら努力が無駄になると思って我慢して続ける」など、自分のジャッジで「快・不快」を捻じ曲げてしまい、バグが起きているのです。【「やる気が出ない」が一瞬で消える方法】

「思い通りにできる感覚」ではなく「思い通りにしたい願望」です。

そしてそんな感覚を持ちやすい時代であることも、自分の意識に入れておきましょう。

現代は、「自分にわからないものはない」と誰もが感じやすいような世界になっています。わからない事柄や知らないものに出あっても、インターネットを通して検索すれば答えがすぐに出てきます。そういう環境が当たり前になると、「知らないもの」「わからないもの」など自分にはない、と勘違いしやすいのです。【「やる気が出ない」が一瞬で消える方法】

これのなにがまずいかというと、その「万能感」が叶わないストレスというのももちろんありますが、もうちょいそもそもの話。

ヒトは、本能的に「心地いいか/悪いか」をもとに生きています(「快・不快」コード)。ところが、そのコードを「快・不快」ではなく、「正しい・間違っている」とか「良い・悪い」を基準に入力してしまうと、人間本来のコードとは違うために、データがぶれて故障が生じます。【「やる気が出ない」が一瞬で消える方法】

マインドフルネスなんかの考え方にも通じる「ジャッジしない」ってやつです。

本能のまま「快・不快」に従って生きていた人間が、いつからか、どうやって身につけたかもよく分からない「正しさ」などの常識を元にした自分のジャッジで生きてしまってると。

ダウンタウンと生きづらさ 〜アラフォー男はだいたいダウンタウン症候群〜
どうも、ごっつ世代の高校中退、林やすむ[@hayashiyasumu]41歳です。夢で逢えたら、ガキの使い、ごっつええ感じ、この辺りを多感な時期にリアルタイムで体感していた方なら、多かれ少なかれダウンタウンの影響を受けてきたのではな...

万能感が、ひとつ目のポイントである「快・不快」に従って生きることのジャマになるワケですね。

「快・不快」に従って生きるコツ

「快・不快」に従って生きるためにはどうしたらいいの?

言葉で言うと、すべての出来事を「快・不快」で捉えて「快」を選ぶってことです。

やすむ

って言われても、現実的にできないから困ってるの

まぁ、そうしたくてもできない現実があるからそうなっちゃうんですけど、それでもできる範囲でやらなきゃずーっとそのまま、ってゆーかどんどんヒドくなるだけです。

1日1回、時間を決めずに、自分のために「快」と感じることをするのです。【「やる気が出ない」が一瞬で消える方法】

本の中では、漫画が好きなクライアントとの対話として紹介されていて、簡単にいうと

【1日1回漫画を読むといいでしょう→また次の日に漫画を読むことをイメージして「快」を感じればまた漫画を読めばいいし、もし漫画に「快」を感じなくなっていれば、他の「快」を行いましょう。】

って感じで、「快」を感じる対象があって、それに「快」を感じ続けるならそれを続ければいいし、飽きたら他の「快」にしたっていい。

とにかく1日1回「快」に向き合うことで、「快・不快」による判断を習慣づけるってことですね。

例えば私の場合、ビルの受付係というびっくりするぐらい単調というか、ほぼやることのない仕事をしてます。

FIREは無理でもダウンシフトならできる。高校中退アラフォーの働き方例
高校中退、手に職なしの妻子あり(娘7歳、息子3歳)、鈴木よそじです。 二ヶ月半ほどの無職期間を経て、この度ようやく職にありつけました。 前職のWEBコンサルタント見習いから、ビルの受付のおじさんへの転身です。 実践ダウンシフト! ということで、人生先取りの “初老デビュー”

そんな時の「快」は、受付を離れての休憩(ヨーグルトレーズンチョコ食べてコーヒー飲んで、的な)、ほんのちょっとしたことだったりします。

ちょっとしたことなんですけど、そのちょっとした「快」に向かって生きることで、気分がちょっと上向きます、ホントに。

ごほうび楽しみにしてるだけやんって感じですけど、上の方の本質を理解しておくと、「お、なんか心にいいことしてるな」ってなります。

そんな感じで、本の中には他にも、具体的な対策、嫉妬や母親との関係性からくる無気力についてなど、生きづらさと言い換えてもいいような内容が多く書かれていますので、興味があれば読んでみて下さいまし。

【「やる気が出ない」が一瞬で消える方法】

「生きづらさ」というワードから解決策を探す難しさ

もちろん、「やる気が出ない」を解消するための本なんですが、個人的には、「生きづらさ」の解消のために大変有用な内容だと感じました。

ただ、この本を「生きづらさ」というキーワードから見つけようとしても、日々情報が溢れるこの時代ですから簡単にはたどり着けません。

だからこその「生きづらいいとも!」でのご紹介ってことなんですが、それにしても、病名や症状に当てはまらない生きづらさが当たり前になりすぎている気がします。

このあたりも、よく分からない生きづらさが蔓延する要因なのでしょう。

ではまた。

なんとなく生きづらい人が日本社会に蔓延してることが大問題。生きづらさは程度の問題ではない。
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