09.他人の目を気にする「他人軸(たにんじく)」【たのしく生きよう 2022 高学年~若者向け】

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.他人の目を気にする「他人軸(たにんじく)」

「誰かに〇〇だと思われるから」って、不安になるときあるよね?

もちろん仕方ない場合もあると思います。

ただ、それがクセのようになってしまうと、自分の毎日がだんだんたのしくなくなっていきます。

かんたんにいうと、「自分のこうしたい」より、「他人にこう思われたくない」を優先するのが「他人軸(じく)」です。

「自分の人生を他人の軸(基準)で生きている」ということ。

「他人の目」を基準にしていると、自分で考えることをしなくなります。

しなくなるとできなくなります。

人間はラクをしたがる生き物で、考えることは実はすごくエネルギーを使うので、自分の行動を他人の考えで決めることをくり返すようになります(ず~っとイヤなことばかり考えていると、エネルギーを使う上にストレスをためることになるので、そんなときはお散歩でもして頭を切り替えよう)。

無意識にそうしてしまうので、なかなか自分で気づけません。

人間は「自分は正しい」と思ってしまうというか、そう思いたい生き物でもあります(人間の本能や心理パターンを知ることはとても大切だし面白いですヨ。たとえば「社会心理学」とかで調べてみれば、他人の影響でどれだけ自分の行動や思考が変わるのかがよく分かります)。

自分の行動を他人の意思で決めることをくり返していると、本当の自分の考えとちがう行動をとることが多くなって、だんだんと「思ったとおりに行動しない(できない)」ことが当たり前になっていきます。

「自分で決める自由がなく、やりたいことができない状態」を自分で当たり前にしてしまうのです。

自分も苦しい上に、そんなあなたを見て他人は「自分を持っていないつまらない人だな」と思うことでしょう。

そう、他人の目を気にして他人に合わせているのに、結局他人からは「自分の考えのない人」だと思われるだけなのです。

オシャレなんかもそう。

ブランドや価格は、どちらも「他者からの評価」のものさしになるもので、他人軸かつセンスのない人がたよるものです(単に素材がよくて材料費が高い場合もありますが、みんなが欲しがれば価格は上がります)。

「ロゴがイケてる!」なんてのもあるかもしれませんが、ブランドどうこうよりも、シルエットや色や素材、その組み合わせをアレコレして、その日そのときの自分をたのしむのがオシャレってなもんで、他人から見たら「うわ~、ハデすぎ!」なんて思っちゃうようなファッションの人って、その人自身は明るくてたのしそうじゃない?

それは、自分がいいと思うものを着たり、自分が好きな髪型や髪の色にしたり、他人の目を気にせず自分のやりたいようにできているからです。

自分の感じたまま、自由にやっているからたのしいのです。

「本当にやりたいこと」と「実際にやってること」がちがうと、あなたの心は気づかなくても脳みそはちゃんと分かっていて、なんだか暗い気持ちになったり、なにかと体調に表れたりします。

「他人軸」は、無意識にそうなりやすいので、まずとにかく気づいて、最初に自分が思ったように、「自分軸」のまま行動してみて下さい。

きっと気分がいいゾ。

本でのご購入できます。

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