さてさて、口の中の状態は様々な原因不明の慢性症状に影響を及ぼしていると言われております。
口の中は病気の入口
歯周病は口の中だけの問題でなく、全身疾患です。
歯周病は、う蝕と並ぶ歯科の2大疾患のひとつで、歯肉の腫脹や疼痛、歯を支える骨(歯槽骨)の破壊が起こる慢性の炎症性疾患です。最終的には歯が抜けてしまうため、食事や会話などの日常生活に大きな支障をきたします。軽度のものも含めると、成人の約70~80%の人が歯周病に罹患していると言われています。
日本大学歯学部 細菌学講座/総合歯学研究所 生体防御部門
“慢性の炎症性疾患”で、“成人の約70~80%の人が歯周病”ですと。
糖尿病や妊娠出産に関わる具体的な病気などとの関連も明らかになっています。
ってもうここまでで、どうやら「口の中」はあらゆる慢性疾患の入口やなってのが、私なんかはビビビときまくり上がってるワケですがいかがでしょう??
虫歯にしろ歯周病にしろ、けっこう気軽な雰囲気が漂ってますが、QOL(Quality of life:生活の質)的な観点からすると、相当に重要な疾患であります。
オイルプリングは安全で効果的な口腔ケア
そんなことで、慢性症状二ストのワタクシが導入してみたのが、料理に使う油でうがいをする「オイルプリング」です。
なんだかんだ半年以上続けておりまして、ヒジョーに手軽で効果的な健康習慣だと、私は思います。
えぇ、個人の感想です。
なによりよいのが、悪影響がなさそうなこと。
私のオイルプリングのやり方
さぁそんなとこで、具体的にどんな風にやるのかの説明です。
1.油でうがいをする
ハイ、以上です!
とまぁ、基本的にはホントにこれだけなんですが、もう少し細かく私がどうやってるかを書いておきましょう。
タイミングは、夜の歯磨き後。
(※最初の2ヶ月ほどは朝もやってました。朝が最も口の中の細菌が多くなるため、理想は朝もしくは、同じく細菌が多くなる食前だそうです)
まず、油はココナッツオイル。
ココナッツオイルが理想的といわれてはいますが、オリーブオイルとかごま油なんかも使われてまして、私も始めはオリーブオイルで試しました。
そういやなんかの健康番組のオイルプリングの実験で、ザブングル加藤の激クサ口臭がキレイさっぱり消えたってのもオリーブオイルでした。
ただ、なんとなく台所に置いてあるオリーブオイルで急にうがいするのに抵抗があったので、やっぱ新たにココナッツオイル買いました。
【California Gold Nutrition, スーパーフード – コールドプレス(低温圧搾)オーガニック エキストラ バージン ココナッツオイル、473ml(16液量オンス)】
で、大さじ1杯弱ぐらいを口に含んで、油を隅々まで行き渡らせる感じで15分クチュクチュうがい。
うがいしながら他の用事ができるので、それほど長くは感じません。
で、くれぐれも口の中の油を水道に吐き出さないようにしましょう。
私の場合、生ゴミはビニール袋に入れて、ゴミの日までの間は冷蔵庫に入れちゃうので、その袋に吐き出してます。
終わったら、塩水で軽く口をゆすいで終わり、って感じです。
かんたんでしょ??
赤ちゃんの口臭のオジさん爆誕!
肝心の効果の方ですが、口臭については数日でほぼ無臭になりました。
赤ちゃんみたいな安らぎの口臭とでもいいましょうか、オジさんの。
舌苔(ベロの白いの)もなくなりましたよ。
1日1回続けてればそのままキープできます。
リステリンだのモンダミンだのブレスケアだのにお金使ってる方、ぜひ。
その他の健康効果については、まだ半年なこともあり、個人的には特に実感はないものの、長期的によい作用がありそうだなという感じはします。
悪い方にはいかなそうっていうか。
なので、健康効果に過度な期待はせず、口腔ケアとして習慣にするってスタンスで、続けてるうちに「そういえば花粉症軽いな?」とか、いい変化があるかもって感じのものかなというのが実感です。
丸ごと一冊オイルプリングのブ厚い書籍「ココナッツ・オイルプリング」
こちらの本、私が一行で済ませたオイルプリングの説明を、ブ厚い本丸々一冊かけて書いてくれています。
なんとなく気になりそうなとこを引用しておきましょう。
まずは、なぜココナッツオイルなのか?
一般的な植物油は、不飽和脂肪酸を多く含んでいるのに対し、ココナッツオイルに含まれる脂肪酸は、その9割以上が飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸は、分子構造が安定しているため、酸化に強く、劣化が起こりにくいという特徴を持っています。
ココナッツ・オイルプリング (Healthy Eating) | ブルース・ファイフ, 白澤卓二 |本 | 通販 | Amazon
さらに、ココナッツオイルは、飽和脂肪酸のなかでも、「中鎖脂肪酸」(主にラウリン酸)と呼ばれる健康にとてもよい脂質を豊富に含んでいます。この中鎖脂肪酸は、母乳にも多く含まれている成分で、消化吸収がよく、体ですばやく燃えるため、中性脂肪がつきにくい脂質です。抗菌作用や抗ウィルス作用もあり、感染症から体を守る脂質でもあります。
また、中鎖脂肪酸は、肝臓の中で分解されてケトン体という物質になります。ケトン体は、脳のエネルギー源になるため、脳がブドウ糖をエネルギー源として使えなくなってしまうアルツハイマー病の予防・改善にも効果があると言われています。加えて、老化を促進させる活性酸素を無害化する作用も持っており、アンチエイジングにも効果的なことが、近年の研究によってわかってきました。
犬より不衛生な人間の口の中
もういっちょ引用!
私たちの口の中には、膨大な数の細菌がいます。実際、人の口腔内の微生物は犬より多いぐらいです。犬があらゆる汚い場所に鼻を突っ込むのが好きなことを考えると、犬の口は驚くほどきれいです。よだれを垂らしている犬の口にキスするより、配偶者の唇にキスをした方が多くの菌をもらってしまいます。気持ちが悪い話ですが、本当です。犬の唾液の中には、人の口腔内にない抗体があって、これが病原菌を殺菌しています。
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ロバータ・M・ミーハン博士は、自分の微生物学の教室で、学生に新生児と犬の口をふき取って、細菌数を比較してもらう実習を行いました。普通は、新生児の口腔内にいる細菌は、犬と比べたらほとんどいないだろう、と予想するでしょう。
「みんな恐れおののいていました。赤ちゃんの口腔には、細菌がたくさんいましたが、犬の口腔内にはほとんどいなかったからです。
歯抜けの牛は値がつかない
さらにもういっちょ!
賢い農夫は、動物を買うときには口の中を必ず調べます。動物の口腔内の状態が、体全体の状態を反映していると知っているからです。そのような賢い農夫であれば、歯が抜けていたり、歯肉が腫れていたりする動物に高値は払いません。口腔内の問題は、おそらくそれ以外にも健康障害があることを示しています。
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関節炎の女性の歯を移植したウサギは死に、女性は回復した
まだまだ~!
下記の記事でも引用させてもらっている、「食生活と人間の退化」のプライス博士の研究についても多くの記述があります。
口の中と健康状態が密接に関わっていることがよ~く分かります。
重い関節炎の女性の(根幹治療済みの)歯をウサギの皮膚に埋め込むと、ウサギにも同じ症状が出て、10日後には死んだ。その歯がなくなった女性は回復した。また、歯根内部の細菌培養物をウサギに注射する研究でも、ほぼすべてのケースで患者と同じか似た症状を発症し、大半のウサギは2週間以内に死亡した。無菌の歯や殺菌した硬貨をウサギの皮膚に埋め込んでも炎症は起こらず健康なままだった。細菌の生み出す毒素のみ取り出しウサギに植え付けると、44%が腸障害67%が肝機能障害、33%が心臓障害を起こした。また、臼歯に感染のある女性は、抜歯後も腫瘍が消えず、その膿を調べたところ、原虫が炎症を起こしていて、原虫を処置すると炎症は治まった。博士は原虫が歯と歯肉の溝(歯周ポケット)に生息していることを発見した。
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口の中の銀歯がラジオを受信!?
さらには、アマルガムについての記述も豊富で、毒物である水銀(とその他の金属)含有のアマルガムが長きに渡り使われてきた背景や、こんな面白コワい話も書かれています。
口腔内にもし金属が入っている場合は、すべて同じ種類にしましょう。2つの違う金属があると、電気エネルギーが口腔内で発生する可能性があります。何年も前ですが、頭の中で音楽と会話が常に聞こえている男性に関する本を読みました。調査の結果、口腔内の金属がラジオ受信機のような働きをして、地元のラジオ局の放送を受信していました。この話が本当かどうか知りませんが、考えられないことではありません。
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書籍「ココナッツ・オイルプリング」によるオイルプリングの手順
オイルプリングは、現代医学的なエビデンスは示されていないため、公式というとちょっとちがいますが、限りなくオフィシャルに近い、本書に記載されたオイルプリングの解説と方法が以下。
リラックスした状態でオイルと唾液を合計15~20分間ずっと動かし続けます。時間が長いと思われるかもしれませんが、他のことをしながらであれば、それほど長いとは感じないはずです。時間が長いほど、効果があります。20分間きちんと行うと、特定の健康障害が消えて、時間を10分未満にすると問題が残ることがわかった事例もありました。
オイルプリングを推奨している文献では、大抵は食事前か空腹時(食後最低3~4時間後)に行うように書かれています。~細菌数は、食事の前がいちばん多く、食後はもっとも少ないからです。
オイルプリングの手順
・空腹時に始めて、前もって水を飲んでも構いません。むしろ飲むことを勧めます。
・小さじ2~3杯(大さじ約1杯)のココナッツオイルを口に入れます。
・オイルを歯や歯肉の間に吸い入れたり、押し出したりして動かします。
・口の中の液体が乳白色になります。
・オイルを口の中で15~20分間動かし続けます。
・オイルをゴミ箱に捨てます。
・口をすすぎ、水を飲みます。
・この手順を最低1日1回行います。
子供は5歳から始められます。年齢によって小さじ1~2杯か、楽に口に入れられる量を使います。子供が集中できる時間は短いので、小さい子供は3~5分にしましょう。~軽い症状であれば、数日でよい結果が出ると報告されています。
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治すのはオイルプリングではなくあなたの体
最後に、過度な期待をせず継続することの大切さ。
他の人の成功談を読んで過信すると、自分の健康問題は一晩で解決すると考えてしまうかもしれませんが、それは非現実的です。10~20年かけて健康の問題が現れてきたのであれば、一晩で治ることは期待できません。覚えておいていただきたいのは、オイルプリングが治すのではなく、治すのは体です。体が自然治癒するには時間がかかります。折れた骨が数日、あるいは1、2週間で治るとは期待しないでしょう。それが長年続いていた慢性的な症状であれば尚更です。
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期待しているほど早く治らないもう1つの理由は、あなた自身が治そうとしていないからです。貧しい食事や芳しくない生活習慣によって病気になったのであれば、それを変えなければ体は回復しません。
さて、こんなところです。
ジェットウォッシャーなんかも気にはなりますが、個人的には、歯磨き、フロス、オイルプリングの3つをやっとけば、口腔内からの不調の発生は防げるんではないかなと思っています。
と言いつつ、MMS(二酸化塩素)の口臭のなくなり具合がパないことを追記しておしまい。
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