「効果なし」が法律で認められている日本のサプリメント

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サプリメントって、薬局にズラーッと並んでる中から気になるのを選んで、「効いたような効かないような・・」なんつってすぐ飲まなくなる、みたいなの繰り返してませんか?

それ、まず効いてませんから。

日本製サプリメントは法律で「効果効能なし」と認められている

日本のサプリは、商品パッケージやCMなどの広告宣伝に「効果効能をうたってはいけない」と法律で定められています。

「ナイア~シンはー、うつに効くんです~♪(ありのーままのーのメロディでどうぞ)」とか歌っちゃうのはモチロン、「○○が○○に効く!」とか言っちゃダメってことです。

なぜなら、日本の法律において、サプリメントは健康『食品』だからです。

日本では、サプリメントは法律的や行政的な定義が存在せず、厚生労働省では便宜上「特定成分が凝縮された錠剤やカプセル形態の製品」と定義して食品に分類される健康食品とは分けているが、広い意味ではサプリメントも健康食品の一つとしている

サプリメント – Wikipedia

つまり、薬じゃないから「効果はなくていいよ」って法律で決められてるってことです。

「べつに効果あってもいいけど、効果あるって言っちゃダメね」っていう、効果がありそうに見えるだけかもしれない白い錠剤が日本のサプリメントなワケです。

日本のサプリには公的機関による検査義務がない

薬ではなく『食品』なので、医薬品レベルの厳格な品質管理は行われておらず、アメリカやEUでは義務付けられている公的機関による抜き打ち検査などのチェック体制が敷かれていません。

One moment, please...

極端な話(ってワケでもなく)、本当にその成分が入っているかどうかは、メーカーにしか分からないのです。

「効果なしでOK」「チェックなしでOK」という条件の元で、一体どれだけの企業が誠実な製品づくりに励むことができるのでしょうか?

この10年、日本の大企業で「品質問題」が続発する理由がわかった(井上 久男) @gendai_biz
技術革新によって、新しい商品がこれから続々と生まれてくるだろうが、昨今の日本企業で起こるトラブルを見ていると、肝心の「品質」は大丈夫なのだろうかと思わざるを得ない。今年に入ってすぐに、旭硝子の子会社で顧客と取り決めた検査を一部実施せずに出荷していなかったことが発覚した。昨年は、日産自動車やSUBARU(スバル)による「...

日本の栄養素摂取量の基準値は「病気にならない量」でしかない

各栄養素には推奨量が定められています。

健康本でよく見る記述に、日本の場合、例えば、「ビタミンCが不足すると壊血病になるから、推奨量は壊血病にならない量」というような数値設定がなされているとう内容。

健康増進というよりは、「病気にならないために最低限必要な量」が推奨量とされているってことです。

ストレスだらけの現代社会で「病気にならなければ健康」なんて解釈はかなりムリがあるような気がしますが、国のルールとしてはそうなってるというのが実情。

さらには「上限値」も定められており、「病気にならない(≒病名がつくほどではない)けど健康増進の役に立たない」けどけど、他のなにかの役に立つのかもしれないという絶妙な設計がなされているワケです。

そんな日本のルールの中で作られるのが日本製のサプリメントですから、(その成分がちゃんと入っていたとしても)「健康増進!」なんてノリは禁物なのです。

健康増進よりも過剰摂取のリスク(の責任)を心配するあたり、とってもニッポンらしいですよね。

薬に頼る国民皆保険の日本ではサプリは気休め以下

「具合が悪くなったら病院」「病気になったら薬」が長らく常識とされている、国民皆保険制度の日本では、少ない実費負担で医療が受けられます。

「病気や不調は薬で治すもの」という刷り込みがすっかり完了済。

海外に目を向けると、アメリカの場合、健康保険は任意なので、「健康」がまさに死活問題になります。

「果たして薬を飲み続けることでこの病気は治るのか?」なんて疑問にも、経済的負担が加わればなおいっそう真剣に向き合うワケですよ。

その結果が「安価で高品質なサプリメント」となる。

逆に言うと日本だと「よくある病気」であればあるほど薬は安い。

その上、薬って最初が一番よく効くんですね。

逆にサプリメントや通常の食事は、摂取してすぐには(よくも悪くも)変化を感じられないとなれば、人間がどっちに流れるか分かりますよね。。

その辺の制度の違いも、サプリの品質や信頼性、国民の健康意識の差になっているといえます。

「国民の病気」でお給料が増える医療製薬ビジネス

もうひとつ気になるのが、(個人的にはコレが最も恐ろしいことですけども)「薬」や「医療」が、ビジネスになりすぎているということです。

そもそも「サプリメントに健康効果を認めない」という謎なスタンスをとり続けること自体が、製薬業界医療業界への忖度ですもんね。

健康か病気かという二択の中で、栄養の乏しい安価な食品では健康を守れず、不調をきたして病院へ行き、病気になって薬を飲むというのが国民のルーティーンにさせられてる。

幸い、海外の質の高いサプリメントが安価に買える時代。

自分の健康は自分で守りましょう。

↓サプリメントの代表的な添加物「ステアリン酸マグネシウム」についても書いてますので、こちらの記事も併せてお読み頂ければコレ幸いです↓

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