どうも、手に職無しの妻子あり、林やすむ[@hayashiyasumu]40歳です。
花粉症、イヤですね~、ツラいですね~。
ただでさえ生きづらい世の中で、なんでこんな追い打ちかけるんですかね~。
私の場合、20代後半頃から「ンン?なんかムズムズするな・・・」いや、でもそんなはずない!みたいな時期が2~3年続いて、30過ぎ、ええ30スギ頃からは自分が花粉症であることを認めざるをえない状態となりました。
※アイキャッチ画像のメガネシルエットは、釣りイケハヤです。イケダハヤト氏は記事とは何の関係もございません。よく分からない人も知ってる人もスルーして下さい。
あれ?もうスギ花粉でムズムズ消耗してるの?
年々ヒドくなる花粉症。
のどイガイガ、目カユカユ、鼻スー(ズルズルを通り越してただ流れる音)。
私が一番ツラいのは寝る時です。
昼間は鼻水垂らしながらもなんとか通ってる鼻が全く通らなくなり、結果、口呼吸で朝口の中パッサパサ!
そんな感じでちゃんと眠れないから疲れとれないし、何するにしろ集中力落ちるし、やる気出ないし、身体も重くなるし、メンタルもネガティブな方向に行ったり。
いや~、鼻、目、のど以外もどエラいやられようじゃないですか!
日々感じてる生きづらさに、これだけ荷物積まれちゃQOL(Quality of life:生活の質)だだ下がりですよ。
そんな日々に嫌気が差し、2017年9月下旬より「舌下免疫療法」を開始しました。
で、結果(というかまだまだ経過)、例年なら「ムムッ」っと反応し始める頃ですが、今のところ(2018.2.23)何の反応もありませんよ!
と、下書きの時点では書いてましたが、翌週あたりから、たま~に「目がちょっとかゆいかな?」ぐらいの異変は感じてます。
が一日の中で数回感じる程度で、全然ツラいってレベルではありません。
舌下免疫療法ってこんなモノ
やることをかんたんに言います。
スギ花粉の抽出液を1日1回、ベロの下にピュッとするだけ。
ええ、やるのはそれだけです。
ちょっとコ難しく説明しましょう、コホン。
舌下免疫療法とは、アレルゲン免疫療法(減感作療法ともいう)のひとつで、アレルゲン(アレルギー物質)を微量ずつ長期的に体内に取り込んで、アレルギー反応を消失させていく治療です。
スギ花粉のアレルゲン免疫療法には、舌下と皮下(つまり注射)があり、安全性、利便性などから、現在(2018.2)は舌下が主流です。※プロセスは同じなので、通える範囲に皮下のみを扱ってる医院しかなければ皮下を選ぶのもいいでしょう。
治療の歴史としては、皮下から始まって舌下が出てきたという流れなので、皮下しか行っていないままの医院もけっこうありますが、それだけ早くから新しい治療、対症療法でなく根治を目指す治療に取り組んできた証とも言えます。
舌下免疫療法のいいところ、まずなんといっても、根治(適切に治療を終えれば症状がなくなる)が期待できる。
それから、保険適用(2014年10月より)の医薬品でありつつも、成分はスギの木の抽出物であること。
抗生物質などのいわゆるお薬のように、症状以外の心身への影響の心配が少ないうえ、経済的な負担も少ないと。
おおよその治療費(3割負担)は、診察¥500、シダトレン処方¥1,500の合計¥2,000ぐらいが月イチ分です。※後述しますが、3回目ぐらいまでは週イチで通院する必要があるのでもうチョイかかります。
なかなか踏み切りづらい部分としては、根治を目指すなら少なくとも3年と、数年単位での治療が必要ってところぐらいです。
でも数年っつったって、1日1回ピュッとするだけですし、3年経つまで効果が出ないワケでなく、出る人は私のように数ヶ月でハッキリとした効果が見えるし、1シーズン目より2シーズン目って感じらしいので、言うほど面倒なことではないですハイ。
毎日歯みがきしてるあなたができないワケない。
実際に半年やってみて、全く面倒ではないです。
忘れないようにってことだけ。
あ、あとは、冷蔵保存しなければならないというのも、状況によってはなかなか難しいこともあるかもしれません。
が、こんな感じで、そこまでシビアな条件ではないです。
・シダトレンは冷所保存が必要です:気温の高い時期にお出かけになる場合は、保冷バックに入れて携帯する必要があります。海外出張のある方は、セキュリティを通過するのにも工夫が必要になりそうです。(追記:実際に鳥居薬品に問い合わせてみると、最初の1週間使うボトルは25℃(常温)で3か月、2週目のボトルと3週目以降使う使い切りパックは同温度で1週間は品質保持が可能とのことでした。そのため、そこまで厳密に「要冷蔵」を守らなくても、効果が落ちることはないと思われます。ただし、日中に車内に放置したり、直射日光のあたるところで25℃以上になってしまう場合はその限りではありません。)【舌下免疫療法を当院で受けていただくにあたって | 東戸塚の眼科 片桐眼科 】
すでに「なんか面倒だな」って人、もう読むのやめて、コチラの記事にでも飛びましょう!
さて、初回の診察はこんな感じ
まずは、アレルギーの有無を確認します。
これは、医療機関によって必須だったりそうでなかったりします。
検査が必須だったり、過去の検査結果の紙があればよかったり、自己申告でもよかったりするので、行きたいところに確認しましょう。
でも、せっかくですから検査した方がいいと思います(検査費用¥5,000程度)。
その時点での自分の状態を知ることは、これから始まる長い治療を続ける上で大きな支えになるはずです。
検査をする場合は、2度目の診療から治療開始となります。
さて、治療初回は、それ以降は家で服用する治療薬「シダトレン」を、医師の説明を受けつつ、その場で服用します。
「ピュッ」と。
その後30分間は、万が一、アナフィラキシーショック(アレルゲン摂取により突発的に生命を脅かすほどの危険な状態に陥ること)などの重篤な副作用が起きた場合に備えて院内で安静に待機します。
私の場合、なんとな~く胸焼けっぽい感じはありましたが、まぁ “気にすれば” というレベル。
一応病院の人に伝えたら、ちょっと驚いてたので、ほとんどの人は何の変化もないっぽいです。
で、おわり。
一応副作用についてもう少し、死亡例はなく、アナフィラキシーショックが起こる確率は1億回に1回ですって。
かんたんに言えば、まず大丈夫だけど、新しい治療なので慎重にやってるってことですね。
舌下免疫療法によるアナフィラキシーの発生についてはこれまで11例の報告があり,約1億回の投与に1回アナフィラキシーを認めたことになるが死亡例の報告はなかった。
【アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法の実際と対応 日本鼻科学会会】
気を使うのは最初の2週間だけ!あとは忘れないこと
初回診療時に、シダトレンの他に2冊の冊子をもらいます。
一冊は諸注意、もう一冊は服用記録帳になってます。
一週目、二週目は増量期とされ、濃度の違うシダトレンが都度処方されます。
なので、診察初回、2回目、3回目(アレルギー検査ありの方は4回目)までは、一週間毎に通うことになります。
初回は青ボトル、2回目は白ボトル、3回目以降はパック(使い切りの目薬みたいの)です。
こんな感じ。
初回以外、診察はあっという間に終わります。
で、その後は月イチ(4週分のシダトレンを切らさないように)での通院を繰り返すのみ。
かんたんに注意点をば。
- 飲み忘れ特に増量期は薬の量が最も気を使う部分になりますので、間隔を一定にして忘れないようにしましょう。
- シダトレンを切らさないように通院1日1回の一定の間隔を守ることが重要です。※シダトレンは認可を受けた医師のみが処方できるため、病院がやっていてもその先生がお休みだとその日の処方ができません。きちんと確認して薬を切らすことがないようにしましょう。
- 記録を習慣にするこれも最初のうちからしっかりやっておきましょう。なんとなくやってると、飲んだのに書いたかどうか分からなくなったりします。
- シダトレンは冷蔵庫へとにかくもらってきたら冷蔵庫にブチ込みましょう。真夏の車内に放置とかでなければ大丈夫なので。
ってな感じで、要するにとにかく忘れるなよ!
ってことです。
ちなみに私は、これまでで2回ほど忘れました。
いずれも4ヶ月経過頃で、すでに維持期に入ってからなのでそこまで影響はないと思われますが、増量期に飲み忘れると「先々の効果が薄れるかもしれない」と診察時に言われました。
シダトレン服用は朝がオススメ!な理由
一日のうちでいつ服用するかは特に定めがありません。
ただし、決めたらできる限りそのサイクルを守る方がよいそうです。
服用の前後2時間は激しい運動やアルコール、入浴を避けるなど、気をつけることが意外と多い。
なので、なるべくそんな可能性の少ない時間帯を選びましょう。
私なんかの場合は、そうなると断然朝です。
朝起きて、おトイレ行って、顔洗ったあととか。
ちょっと忘れてても、ハッと思い出して飲めますし。
そんな感じで、自分なりのいいタイミングを見つけて、同じサイクルで飲むようにしましょう。
ま、要するに朝でなくてもいいってことです!
ズコーッ!!
いろいろあって分かりづらい花粉症治療の種類をかんたんに整理
いろんな治療があってややこしいので、整理しましょう。
- 薬物療法(処方薬、市販薬)抗アレルギー薬とかそいういった類のものですね。飲み薬だったり点鼻、点眼など、出てきた症状を抑える。いわゆる対症療法ってヤツですから、服用し続けて治るってことはありません。手軽ゆえ、多くの人がコレでしのいでいるのではないでしょうか。
- レーザー治療鼻の粘膜を焼くことでアレルギー反応を軽減させます。効果は、続く人で2~3年、早い人だと半年ほどで元に戻ってしまうこともあるようです。保険適用(3割負担)で、¥10,000程度。鼻のみの治療ですが、スギ以外のアレルギーにも効果があります。
- その他の対策あとはもう、ゴーグルみたいなメガネとか、鼻の中に塗るやつとか、いいマスクとか、花粉そのものが触れないようにするってだけの対策です。
さて、各治療のメリット・デメリットを比較検討して、自分に合った治療をして下さいね!
なんて、だいたいの上位表示サイトには書いてあると思いますが、現状、舌下免疫療法一択ですってば。
【→ グーグル検索を1ページ目で済ませてしまう人が見つけられないモノ ~検索ストレスの本質~】
他は全部、その場しのぎな上、QOL的にもそれで快適ってことにもなりませんし。
最後!手軽に済まそうとする自分を戒めて!!
さて、改めまして、舌下免疫療法(皮下も含めたアレルゲン免疫療法)が、現状のベストチョイスだと私は言い切ります。
毎年何かしらでなんとかしのいでしまっているあなた!
その気持ち、ヒジョ~によく分かります。
事実、私も去年までそうでした、ってゆーか薬も飲まず基本ガマンでやってきました。
しかし、ツラさ2割減とはいえ効果を感じてしまった
以上、オススメする他ありません!
ぜひ、自分でももうちょい調べて、通いやすそうな医院があったらけっこうラッキーですので、ぜひ始めてみましょう。
最後に一応、なんでもそうですが、効く人効かない人がいますのでヨロシクどうぞ(※スギの舌下免疫療法は、8割の人に効果あり)。
あ、あと、最後の最後で大変申し上げづらいんですが、、舌下免疫療法はスギのシーズン中からスタートすることはできません。
せっかくその気になったところで申し訳ありませんが、今シーズンは今まで通り耐えてもらって、6月あたりからスタートできますから!!
まさに外道!!(©画太郎先生)
じゃ、バイナラーッ!!
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