どうも、林やすむ[@hayashiyasumu]です。
ツイッターで #手取り15万 のハッシュタグが話題になってました。
政治が悪いとか、自業自得だとか、すべてひと括りにしてなにかのせいにはできません。
みんなが同じ方向を向いて力を合わせられる時代でもありません。
給料を上げるのがムリゲーな今の大衆にできるのは、なににせよ一人ひとりが気づいて、誰かの都合に乗せられないように自衛することぐらいかもしれません。
「安いから」で買うのをやめよう
もう限界まで安いんです。
これ以上安いモノを作るために、犠牲になるのは人です。
人件費を削る、人員を削減する。
成果や経験によって上がるはずの給料は、上がらないばかりか、人員は最低限必要な数まで削られ作業量は増えて、実質下がっているようなものです。
成果で評価しないのに生産性が上がるワケがありません。
成果が出ないのに賃金が上がるワケがありません。
そんな中で、必要のない人間だと判断されれば次は自分が削られる。
コレ、自分が客として手に取る「最安値」がそんな状況を作り、自分の人生の質を落としてるって分かりますかね。
「安いから」で買わず、必要なモノだけ買いましょ。
大衆が「価格第一」で買えば、企業は「価格第一」で作る
我々大衆が安さを求めれば、企業は客の声に応えるべく、安く作るための努力をします。
大衆に守るべき生活があるように、企業も利益を出して経済活動を継続する必要があります。
安さを求めて買ってくれる大衆のために、安い商品を作ります。
ある意味、こんな世の中にしてるのは我々大衆とも言えるワケです。
今の政治も同じようなものかもしれません。
たくさんいてたくさん票をくれる年寄りのために、年寄りを優遇する政策を積極的に立てます(の割に、若者の支持が多いのがちょっとよく分からないんですが、年寄りは現状維持、若者は「あきらめ」の票な気がしてます)。
健康や自然環境よりも「安さ」
安さ最優先でモノを作ればどうなるか。
食べ物なら、大量に安定的に生産できる工業製品のような原料が、自然のものと置き換わります。
自然の生き物は工業製品のように扱われます。
添加物や化学調味料は、即時的に「おいしさ」を生みますが、それに伴う長期的な心身への影響ははっきりしません。
こういう議論で「気にしすぎ」とか「害があるエビデンスを出せ」とか言う人は、そう言い続けて生きてって下さい。
プラスチックやビニールで、安価な使い捨て製品を量産した結果が、海洋プラスチック問題になってたりするワケです。
プラスチックを食べて育った魚を食べるのは人間です。
お金以外の価値に気づけない大衆
資本主義社会ってのは、お金の価値が一番みたいな社会です。
ただ、たとえ資本主義社会に生きていても、お金以外の価値はたくさんあります。
お日様を浴びてボーッとするとか、好きな人と過ごすとか、スポーツで全力を出し切るとか、なにかに夢中になっている時、子どもの笑顔などなど。
仕事にやりがいを感じるなら、そのやりがいにだって価値があります。
にもかかわらず大衆は、多種多様な価値に見向きもせず、お金を稼ぐことばかりに人生を費やすのです。
ざっくり言うと、お金よりもまず、ただ「自由な時間」があって、その「自由な時間」を活き活き過ごすために日々をどうしていくのかというのがベースではないでしょうか。
その、「いろんな価値を感じながら過ごすための要素」が、お金であったり、健康であったり、やりがいであったり、他者とのつながりであったりっていうイロイロで。
それがあまりにも、「価値=お金」に偏りすぎてますよね。
安さに喜び安さに苦しむ大衆
結局のところ、自分一人で生きてるつもりでいても、人は社会とのつながりの中で生きてるワケで、自分が安く買って喜んでるその時、その安さに苦しんでる人がいるんです。
それを、自分さえよければで続けていれば、いつの間にか自分が苦しむ側の人になるんです。
それが「今」だってことに、そろそろ気づきましょう。
楽を求める心理も同じです。
楽をする人の反対側に、苦を背負わされている人がいます。
一人ひとりがその辺をイメージできるかどうかってのが大切な気がしてます。
ではまた。
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