どうも、ビルの受付係、林やすむ[@hayashiyasumu]です。
相変わらず、掃除のジジイと静かなバトルを繰り広げております。
2021年某日追記 ついにジジイの追放に成功しました!!以下、思い出話をどーぞ!
リンク先と重複する部分が多々ありますことをご了承下さいまし。
改めてジジイ紹介
私の勤務先には、受付係の私の他に、清掃係として4名(ジジイ1名・ばあさん1名・中年女性2名)同じ会社の人間がいる。
ジジイと(特に)中年女性の片方がおかしな空気をまとっていて、ちょっと異様な雰囲気の職場です。
それは置いといて、今回もジジイの話。
いわゆる頑固ジジイだが、ビルの前を通る人々やビルに勤める人には「おぅ」などと挨拶をするので、本質に触れていない人にとっては、古き良き気さくな掃除のジイさんで通っている(と思います)。
加えて、なんとなく自分はデキる男であることを匂わせてきます。
頑固でも、気さくでも、デキる男でもなんでもいいんですが、そんなジジイの本能ダダ漏れの陰険さを、豊富な事例とともに紹介していきましょう。
あ、今回も、以後仮名でオナカさんとします。
くれぐれも、仮名を推理しないで下さい。
普通のコミュニケーションが侮辱になる
私が勤めはじめて4〜5ヶ月頃、オナカさんにとあるお願いをしました。
ゴミ集める時に新聞があったらくれませんか?!
日経新聞がよく捨てられるのです。
ビル内各所のゴミ箱のゴミを集めて回る時に受付の前を通るので、その時にもらえるかなと、軽い気持ちで頼んでみました。
特に負担になることでもないし、ある種コミュニケーションの意味合いも含めてのことです。
※一応、いろんな立場の人がいると思うので補足しておくと、私が新卒の若者だったり、専門的な難しい仕事の先輩後輩だったとしたら頼んでません。(タイミングも含めて)今回の場合なら「ただの大人と大人の関わり」で通るだろうという判断の元ですハイ。
一瞬なんとなくまごついた気がしたものの、「はいよ」という感じで、それからは新聞をとっておいてくれるようになりました。
が、まずその「とっておきかた」が、イチイチ陰険なのです。
オナカさんは、台車の上に青いポリバケツのデカいのを乗せてやってきます。
新聞があれば、集めたゴミの一番上にポンと置かれているのですが、オナカさんは受付を通る前に、受付近くのトイレの前でいったん止まり、トイレのゴミを持ってきてバケツの中にバサッと入れます。
それと同時に、私は受付のゴミを台車のポリバケツに捨てに行き、その時に新聞をもらうワケです。
ポイントはそのタイミング。
私が早足で行けば、オナカさんがバサッとやる前に新聞を無事に拾い上げられるのですが、一歩でも遅れれば、オナカさんは新聞の上にトイレのゴミをバサッとやるのです。
「お前が新聞を取りたきゃ取ればいいが、俺の仕事(トイレのゴミをバサッとやるタイミング)はお前の都合で変えない」と、顔に書いてあります。
頼んだ時の一瞬のまごつきはココにありました。
基本、イヤがっているのです。
入ってから私との間に特にトラブルもなく、ただ「入って4〜5ヶ月の若造に、なぜこの俺が新聞をとっておいてやらなきゃならないんだ?!」と、思っているのです。
そうでなければ、ゴミ箱から出して置いといてくれりゃいいだけのことで、とにかくそういう性格なのです。
思い込みでケチをつけてくる
数ヶ月の間は、早足で新聞を取りに行っていました。
そんなこんなである日、オナカさんが私のビル前の掃き掃除の仕上がりにケチをつけてきたのです。
私としては、意図してのことだったので言い分をぶつけました。
その内容は割愛。
と思ったけど、せっかくこんなどうでもいい話をわざわざ書いているので、詳細をお伝えしましょう。
ビルの前の公道の掃き掃除は、マニュアル上、朝の受付係の業務です。
なのでもちろん、やってないわけではありません。
ただ、実際問題、20メートルほどのビル前の街路樹だらけの道を、落ち葉一枚残らず掃いていると、出入口から目を離すことが増えて、受付係の本分である人の出入りの管理・把握がおろそかになるのです。
ヒノキカワさん(前任者)からも「目立つゴミだけ拾い掃きすればいいよ」と言われていたので、特に私に変わってそうなったワケでもありません。
と、このような正論をぶつけたところで、オナカさんの想いは変わりません。
オナカさんの脳内では「受付係はサボりたいだけのヤツ」と決められているのです。
「俺は受付だから他のことは一切しない」と、受付のイスにただただ風景のごとく座り続けたヒノキカワさんによる影響も少なからずあるでしょうが、オナカさんだけでなく、掃除の中年女2人からも「自分たちはこんなに動いてるのに」という不満の空気が、毛穴という毛穴から絶えず漏れています。
とまぁこんなことがあり、ふと気がつくと、その日を境に新聞を上に置くことをしなくなっていました。
よく見れば脇の方にはあるので、私の方も「ちょっとちょっと~、新聞あるじゃないですかぁ」などと軽いノリで探りを入れてもよかったのかもしれませんが、この頃にはすっかりオナカさんのスタンスを理解できていたし、ただの問いかけをイチイチ「口ごたえ」と受け取られる面倒臭さもあり、なにも言わずにいました。
ついでに陰険さを追加しておくと、オナカさんは、ある程度エラめの人が通る時に限って、はっきりと分かるように私に新聞を手渡ししてくれます。
いつもはゴミの上に置いておくだけの新聞をわざわざ手渡ししてくれる。
これは要するに、「ワタクシ、老体にムチ打って長年こちらで働かせていただいている清掃係は、ついこないだ入ってきた、ただいるだけの新米受付係の願いに応え、あなた方がお金を出して買っている日経新聞をゴミの中から漁っては献上させられているのです」という、私をおとしめるための猿芝居です。
二度あったので、意図してのことに違いありません。
キレる理由を捏造してまでキレてくる狂気
少し新聞から離れますのでどうぞ。
オナカさんは、自分の機嫌次第で理由もなく(というかムリクリ理由を作って)キレてくることがあります。
冬の話。
受付は私一人のため、昼休みの一時間はオナカさんに交代してもらう。
オナカさんは、基本的に受付カウンターの中でなく付近をウロウロするので、私は交代時にストーブを消し、ジャマにならないように端っこに寄せておきます。
休憩から戻り、ストーブを元に戻して暖まっていると、交代で休憩に入ったオナカさんがすぐさま興奮気味に戻ってきました。
おまえ、さっきストーブを足でけとばしたろ?!
私はストーブをけとばしていない。
私にはこのストーブを人一倍大切にする理由があります。
(インフルエンザでも出勤を求められるタイプの職場のため)死ととなり合わせで受付でブルブル震えていた時に、推定同い年ぐらいだった前任のストーブが故障し、新たにやってきた命の恩人ともいえる、いわば相棒なのです。
ちなみに、前任ストーブはよくある、スイッチを入れると二本の棒がジワ~っとオレンジに光って目の前だけが暖かくなるやつで、同じタイプのものを買うと3000円ぐらいで買えます。
真冬の受付キビシイ。屋内とはいえ気温ヒトケタの中をストーブ一個で乗り切ってきた先人たち、タフすぎるわ。。
— 林やすむ[@hayashiyasumu]@生きづらいいとも! (@suzukiyasumu) 2018年1月25日
相棒は、それのニュータイプって感じで、縦型で棒は一本ながら暖かさが違うし値段も段違いで、1万と7000円です。
なぜ金額まで分かっているかというと、私が選んだから。
社長に故障を知らせると「アマゾンで好きなの選んで教えて」って話になったので、ここぞとばかりに、インフル、ドカ雪、大寒波を口実に、社長の立場として「高すぎる!」とまでは言われないであろう金額を突きました。
吟味しすぎてインフル&大寒波の真っ只中、ストーブなしで5日間待ちに待ったコイツを、私がけとばすはずがないのである!
ただ、ひとつ言うと、コイツには首振り機能があって、置き直す時に首振りがちょうどいい範囲におさまるように向きの微調整をします。足で。
キレどころを探っていたオナカさんがそれをチラッと見かけて「いける!」と思ったのでしょう。
これも、掃き掃除の時と同様に、客観的に納得できるであろう説明をしたものの、まったく人の話を聞かず、勝手にあきれモードになって去っていきました。
コレけっこう腹立つんですよね、ちょっと言い合いになって、まったくの正論ではっきりはね返せてるのに、内容完全無視で「こいつになに言ってもしょうがねぇや・・」みたいなあきれ顔で勝手に終わらせるの。
絶対に不利になりたくない老人
気がつくと、ゴミ袋の中から新聞が消えました。
もはや胡散臭さしか感じていない私は、一転軽妙な調子で芝居を打つ。
最近新聞ないですね~
分別するようになったんだよ
サクッとウソをつくジジイ。
陰険なだけでなく、かんたんにその場しのぎのウソをつきます。
とにかく不利な状況になりたくないのです。
その後分別されている様子はまったくなく、案の定、ゴミ袋の中には、ご丁寧にA4コピー用紙の包装紙でくるまれた新聞の束がありました。
※外の掃き掃除のゴミを捨てるのにゴミ袋を開けるのはよくあることで、ついでに新聞をもらうこともある。
もはや、私にポンと新聞をくれるのの何十倍もの労力をかけ、ウソにウソを重ねてまで、テメーで買ったワケでもない古新聞が私の手に渡らないよう心血を注いでいるのです。
まだもうちょっとつづく。
陰険ジジイ心の本質
私が表面上「新聞は分別されるようになった」と納得している体で過ごしていたこともあり、自分のウソを守り通すのが面倒臭くなったようで、すっかりゴミ袋の中の新聞を隠すことをしなくなったジジイ。※書いててまただんだん腹立ってきたので、ジジイ表記に戻します。
そんなある日、例のごとく掃き掃除のゴミを捨てるついでに、ゴミ袋から新聞をもらうところを、ジジイと鉢合わせしました。
新聞あるじゃないですかぁ
心の中でニヤニヤしながら軽いノリで話す私。
あ、そう。自分でゴミ漁りすればいいよ
(新聞だけでなく)バツの悪さを隠すように、スパイスを効かせたつもりのジョークで返すジジイ。
ここにジジイの心が垣間見える。
ジジイは、私に新聞をとっておくことを「若造にゴミを漁らされている」と感じているのです。
心外とはこのことです。
底辺職場の静かなる戦争が終わることはない
このところ、ゴミ袋の中にやけに水滴がついている。
もしやと思いゴミ袋を開けると、ペットボトルの飲み残しで濡れた、否、濡らされた新聞が、上の方に分かりやすく置いてあります。
先日、自分が渡さなくとも収集場所のゴミ袋から新聞をもらっていることを知ったジジイの三の矢だ。
たまたまではない。
新聞の入ってるっぽいゴミ袋は、(最近になって急に)もれなく水滴がついている。
私が彼をここまで追い込んでしまったのだろうか・・・。
いずれにせよ、底辺近辺の職場には、地位や名誉や利益のためでなく、より人間の根源に近い本能のおもむくままに不毛に繰り広げられる静かな戦争が、日々果てなく繰り返されているのである。
じゃ、バイ・・・
と、あらかたこの記事を書き終えていたある日、何気なくゴミ袋の中をのぞくとそこに、日経古新聞の束がガムテープでグルグル巻きにされて捨ててある。
陰険ジジイの狂気に終わりはない・・・
はい、バイナラーッ!!
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