さてとポテト。
息子の口唇ヘルペスから熱と体の痛みを頂き、この一週間ほど闘っていまして、ようやく熱が下がり始めてきました。
ヘルペスをいいことに、昼間の敗者復活から最後までM-1を見て、せっかく書く気が出てるうちに書いておこうと思います。
敗者復活の視聴者投票がウソ過ぎてシラケる
敗者復活を見ててシラケたのが、視聴者投票からの得点の途中経過。
いやもうね、ニュース(ってゆーか社会そのもの)がウソだらけなんだから、バラエティー番組にウソがあることなんてのは、織り込み済みで見てますけど、にしてもあの視聴者投票の点数はないわ。
人気、知名度でオズワルドに分があるのは仕方ないとして、それ以外なんの操作もされてなければ、会場のウケとおおむね一致してなきゃおかしいワケで、「オズワルドか令和ロマンか」なんて状況では全然なかったから。
ただ「どっちかを行かせたい」だけやん。
ひと組となれば人それぞれにはなってきますけど、ウケを加味した私審査なら、ダンビラムーチョ、THIS IS パン、ケビンス、ヤーレンズ、ななまがり辺りで、令和ロマンは当落線上にいませんでしたけどねぇ。
私個人の敗者復活の勝者は、THIS IS パンでした。
敗者復活の審査を国民の名を借りてブラックボックス化するのは、今後のM-1全体の盛り上がりに水を差すことにもなりかねませんので、なにかしら公平な形に変更してほしいもんですハイ。
トップバッター不利すぎ問題
あと敗者復活絡みで思うのは、「勝者が本選のトップバッター」でいいんでない?って。
いやもう、ミルクボーイあたりからの漫才の高度化というか緻密化みたいなもんからして、トップバッター引いちゃった時点で最終3組に残れる可能性ほぼないでしょ。
今回のカベポスターなんて、ちゃんと面白かったしウケてたけど、印象に残ってないですしねぇ(山田邦子被害もあり)。
全組横並びで決勝まで残って、いきなりひと組だけがクジ運で圧倒的不利をつかまされるって、だいぶ不公平すぎる。
だったらもう、本選に出られるだけで御の字の「敗者」がトップバッターって決まってた方が、収まりがいいというかフラットな気がしますわ。
予選&敗者復活の審査のブラックボックス感
敗者復活のドラマを期待するのも分かりますけど、ドラマなんてのはしかけなくても起こる時は起こりますし、そのために不確定要素増やして演者に負担かけたりするよりも、公平な舞台を用意することに徹した方が結果盛り上がりますって。
敗者復活も本選も、これからは「公平さ」を意識していきましょう。
って、敗者復活とか予選の審査はどうやってんのかなと思って調べてみると、複数名の構成作家(非公表?)でやってるみたい。
それはそれでいいとして、名前は出した上で合議制で決定はどうでしょう。
責任の所在をある程度まではっきりさせて、誰か一人が恨まれたり、一人の思惑で判断が変わらないように。
予選も敗者復活もそれでいきましょう。
審査員のレベルアップがスゴい
にしても、本選の審査員のコメントが例年以上に的確な気がしました。
博多大吉、ナイツ塙、サンド富澤の3人は特に感心しちゃう感じ。
見た直後に、そんな細かいことまで考えて整合性とりながら点数つけて、それを分かりやすく説明して。
ヨネダ2000の時の塙の「漫才の軸が『アァイ!』になってて、なにしてても『アァイ!』に戻っていくのが面白くて」みたいなコメントなんか、ネタがさらに面白く見られますもんね。
でその辺もやっぱりミルクボーイの年辺りからじゃないですかね。
的外れなこと言ってたり、漠然としたことしか言わないとか、おかしな点数つけてると「浮く」感じが顕著になってきて、自分の経験、感覚オンリーでモノ言ってられなくなったというか。
で全員の合計点も結果面白いネタがちゃんと高くなってて、最終3組にも「コレおかしいだろ?!」って組いませんでしたしね。
まぁ、(なんとなく多分)ああいう枠もあった方がいい気はするので、山田邦子の件は置いておきましょう。
ネタ中の一人称「僕」を封印したウエストランド井口
さて、ようやく本選の話に辿り着きました。
が、ただのオジさんの全組審査を読ませるのも忍びないので、全体としてなんとなく感じたことだけ。
しかしウエストランドがM-1チャンピオンになる日がくるとは、「隅っこ(ウエストランドのYouTubeチャンネル)で一生やってろ!」とラジオで(ツッコミでなく)ただ辛辣に言い放っていた、事務所の先輩爆笑問題田中も思っていなかったでしょう。
これホント、時代の反動スゴいですね~。
内容については置いといて、私、ウエストランドの漫才でいつも気になってたことがあって、井口が自分のこと「僕」って言うんですよ。
あの感じで、一人称「僕」なの。
穏やか紳士系の「僕」でなくて、お坊ちゃん系の「ボク」。
あのキャラで悪口いいながら、「ボクはさ~」って言われると、そこでなんか気が抜けちゃうっつーかね。
それが今回言ってないんですよ。
するとやっぱりなのか、悪口の切れ味が増しての優勝。
うん。
おそらく意図してのことな気がしてますけど、どなたか新進気鋭のライターの方、聞いてみて下さい。
ちなみに、ウエストランド井口と三四郎小宮が、2大「ボク」似合わない芸人です。
二人ともお坊ちゃん系の「ボク」なのがキャラとちがくて、変な違和感になっちゃうんですよね~。
一人称「僕」芸人、できそうやな。
私の今日イチはロングコートダディのマラソンネタ
ちょっと今回、ウエストランドの1本目2本目の連投は、会場の空気込みでの「合わせ技三本!」ぐらいの破壊力だったので、一番笑ったのは一番笑ったはずなんですが、ネタとして「これ面白かったな」ってのは、ロングコートダディの1本目のマラソンのネタです。
笑い飯が「あれ俺らのオモロいやつやん」って言ってそうですが、ああいう下らない畳み掛けはやっぱり笑わされますねー。
あとは~、多分さや香が技術的に一番漫才が優秀だったんだろうなぁとか、だからやっぱオズワルドじゃなかったじゃんとか、アレコレ思いました。
審査員に断トツ最下位ダイヤモンドの真意が聞きたい
あとひとつただ純粋にエェッ?!って思ったのが、ダイヤモンドの点数。
ウケ自体はそこそこあったのに、急にみんな辛すぎませんでした?!
それこそ、(山田邦子はたまたまとして)審査員が的確すぎるんでしょうかねぇ。
「展開がない」だけで(みんな一致して)あそこまでガクンと下げるほどウケてなくもなかったし、なんか不可思議な瞬間でしたわ。
ラジオとかで、後々の審査員のもうちょい詳しい心情を聞いてみたいとこです。
さ、そんなとこで。
じゃ、おやすむ~!!
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